おわかりになる方には今更なことながら、Behringer X-Touchを導入しまして、Midas M32R Liveとつなぎました。
Midas M32R Liveは、16本のチャンネルフェーダーを備えたミキサーです。操作時に16では足りなくなりがちでしたので、フェーダーウィング的なものを追加したいとずっと思っていました。が、Midas製品でそういうものは出ていないのです。
ただ、Behringerからは、同社のXR18やX32用のコントローラが出ておりまして、これがMidas M32R Liveでも使えるのです。使ってみることにしました。
M32R Liveの”SETUP”内の”REMOTE”タブには”X-TOUCH REMOTE CONTROL”という項目があります。MIDI経由で操作するか、イーサネット経由で操作するかが選べまして、今回はMIDIで。イーサネット経由だとたまにリンクが外れてしまうとか、いやそんなこともないとか、あちこち報告があったのですが、まあ、確実なほうで。
X-Touch側も設定をします。ch1の”SELECT”ボタンを押しながら電源を入れて、設定メニューに入ります。
ch1のディスプレイが”Mode”になります。これを、すぐ上のノブで選んで”Xctl”にします。
(他に、MC,HUI,Xctl/MC,Xctl/HUI等も選べます。)
ch2は同様にIfc(Interfaceでしょう)になって、USBかMIDIかNetworkかが選べます。今回はMIDIケーブルでつなぎたいので、”MIDI”を選択します。
選択したら、再度ch1の”SLELCT”(上の写真で点灯しているボタン)を押して、選択を反映させます。
あとは、M32R LiveのMIDI OutをX-touchのMIDI Inへ、X-touchのMIDI OutをM32R LiveのMIDI Inへ、と相互に接続すれば、できあがりです。
X-Touchの”FaderBank”で操作したいレイヤー/フェーダー群を選択して操作すると、M32R Liveが操作できます。
これで、例えばマイク15本をM32R Live側のフェーダーで操作し、X-Touch側ではDCAを選択して、エフェクト系のセンド等でフェーダー2本、映像PC2chでフェーダー1本、音源再生PC8chでフェーダー4本、というような使い方ができるようになりました。
お芝居や音楽ライブのオペレートをするのでないならば、本体側のフェーダーレイヤーを切り替えて操作すればよいようなものです。しかし、お芝居や音楽の場合、客席にオペレートブースを組むことが多く、本番中にレイヤーを切り替えてフェーダが動いて「シャッ」と音を立てるのは避けたいのです。
ともあれこれで、快適にできることがずいぶん増えました。