プロジェクターのマスク

 映像の専門家のいない公演で、映像で字幕を出す必要があって、どうせなら色々使えるように、と、プロジェクター用にマスクを作りました。

 データ上で不要部分を黒くするなどしても、プロジェクターの投影エリアには通常は光が出ます。黒を投影している明かりが出る、といいましょうか。舞台で、暗転が必要だったりしますと、それがじゃまになります。物理的に光を遮って、黒く、暗くしたい、ということもよくあります。ので、よい機会、と作ってみました。

4枚のアルミ板を、木枠に磁石を付けたもので挟んで、片側の木枠には土台を付けてあります。

ソースフォーなどのエリプソイダルスポットライトの羽根が、固定機構上ぶつかって思うように明かりを切れない、と歯がゆい思いをしている照明さんを見ていたので、なるべく自由な形に動かせるようにしてみよう、と、磁石での固定にしてみました。鉄板を磁石で、とも考えたのですが、フロストやグラデーションなどで光を通す板(充分薄い必要があります。あと、熱に耐えられるのが前提です。)があればそういうものも使えるように、と、両面から挟んで固定するようにしました。

ばらしてみているところ
いろいろな形に切れます。
使用時の様子。一文字幕に字幕を出しているところです。
ごく小さくマスクしているところです。ここではカラーフィルターもかけています。
舞台上手にある白い板状の部分に投影するために、ごく小さくマスクしたのでした。

狙い通り微調整も効き、とてもうまくいきました。

このままですと、吊って使うには危ないので、その場合はすべての部品に落下防止のワイヤをかける、等の改修は今後の課題です。


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