2019年4月

  • 作者が説明という引き算を重ねていって、後に何も残らないような舞台なら

    作者が説明という引き算を重ねていって、後に何も残らないような舞台なら、あるいは早々に、もう引き算すら出来なくなるような舞台なら、そこに当てる照明は光熱費の無駄遣いだろう。 「わたし」の述懐 -北村薫『六の宮の姫君』

  • 芭蕉は《いひおほせて何かある》といったそうだ

    芭蕉は《いひおほせて何かある》といったそうだ。いい尽くしたところで何になる。俳句に限らない。そうなんだよね、と頷くしかない。論文なら、説明し尽くすことが必要だ。しかし、例えば小説の価値はそこにはない。 「わたし」の述懐 […]

  • 出来てしまつたことをあとになつて考へると

    出来てしまつたことをあとになつて考へると、ああさうだつつたかと思ひあたる場合が幾らもあつて、なぜあの時にそこへ気が付かなかつたらうと今更自分を責めるけれども、もうさうなつては取り返しがつかない。 谷崎潤一郎『いたましき人 […]

  • キューランプ

    キューランプ

    クリアカムがない劇場、体育館、屋外、とかもままあるので。キューランプがあるといいな、と、作りました。 ケースは、直方体のプラスチック版と、少し傾斜がついて押しやすく見やすいアルミ版との2パターン作ってみています。 仕様 […]