大阪の小劇場、インディペンデント1stが閉館、移転新築再オープンとのこと。存続が決まって本当によかったです。 http://i-theatre.seesaa.net/article/462250643.html
大阪のインディペンデント(劇場名であり、一人芝居フェスティバルの名前でもあります)と仙台をつないだ人といえば、森忠治さんと菅原みちやさんのお二人は外せないように思います。
制作者の森忠治さんは2006年、PmP2006への参加をきっかけに、『INDEPENDENT:06』を皮切りにした、俳優菅原みちやさんの一人芝居『ウエストバージニア州立大学最期の学内放送』のツアーを企画なさいました。また、2007年のこまばアゴラ劇場でのご自身の企画「トライポッド・セレクション」では同作に加え、インディペンデントで出会った一人芝居『レボリューション革命』と、他に仙台から三角フラスコの、福島から満塁鳥王一座の作品でラインナップをお組みになりました。 http://fringe.jp/files/special/PmP/PMP2007/PMP2007_1415.pdf
その後2009年、森忠治さんと菅原みちやさんは共同プロデュースで、大阪のインディペンデントからお名前を借りて、『INDEPENDENT in仙台』を開催します。本家インディペンデントの地域版『INDEPENDENT:SND』開催に先駆けての公演でした。 https://stage.corich.jp/stage/10665 http://www.bookshelf.cc/tripod/2008/11/independentin.html
ちなみにこの時仙台では初めて上演されたのが、山田百次『或るめくらの話し』でした。つい先日のせんだい卸町アートマルシェで、仙台では9年ぶりに上演されました(タイトルは『或るめぐらの話』)。
その後も森忠治さんは、仙台の劇団無国籍から菊田由美の一人芝居『ときどき沼』をインディペンデントに送り込み、この系譜で劇団無国籍の俳優はほとんど皆さん一人芝居の作品をお持ちで、『INDEPENDENT:SND』にもよく作品を出しておられます。 2011年には、インディペンデントのセカンドシーズンセレクション仙台公演に、制作を務めるカンパニー三角フラスコの瀧原弘子『はなして』を出品。これも大阪本戦に参加しました。 菅原みちやさんのために書き下ろされた戯曲、大信ペリカン『ウエストバージニア州立大学最期の学内放送』は山形の劇団のらのチームによって近年の『INDEPENDENT:SND』で上演されました。 今年の『iNDEPENDENT:SND』で上演された、菊池佳南『ずんだクエスト』(作・演出は山田百次)は今年2018年の大阪本戦に参加するそうです。 http://independent-fes.com/IN18/in18.html
インディペンデントの蒔いた種は、東北でも着実に芽吹いています。