レンタルサーバLolipop上で管理運営している、複数のWordPressサイトのMySQLデータベースを、アップデート(移行)しました。
Lolipopで動かしているWordPressのサイトヘルスステータス/サイトヘルスチェックに、「古いデータベース」と出たときの対処法です。
2025/1/18現在
WordPress 6.7.1
MySQL 5.6→8.0
もこれでいけました、という報告です。自分の作業メモも兼ねまして。
大まかには、あちこちにいろいろな方々が書いておられる、
・今のMySQLデータベースをエクスポート
・新しいバージョンのMySQLデータベースを作る
・エクスポートしたファイル内のデータベース名を新しいものに書き換える
・そのファイルを新しいデータベースにインポートする
・各WordPressサイトのwp-config.php内の、データベース名、ユーザー名、パスワード、ホスト名を書き換える
というものです。
具体的には
※以下の手順で、もしエラーメッセージが出たら、とばさずによく読んで、問題を解決してください。うまくいかないところがあったら、どこだかを調べて、解決してください。以下にはすべてスムースに行く場合のことが書いてあります。
今のMySQLデータベースをエクスポート
Lolipopのユーザーページにログインし、メニューの「サーバの管理・設定」>「データベース」を選択します。
目的のデータベースの「操作する」を選択します。
パスワードを確認し、「phpMyAdminを開く」を選択します。

パスワードを入力し、ログインします。
「エクスポート」を選択します。

「エクスポート方法」の「詳細」を選択します。

「フォーマット特有のオプション」の中の「生成オプション」の中の、
・「DROP DATABASE IF EXISTS コマンドを追加する」
・「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する」

の二つを有効にします。(まっさらな新しいデータベースに作るならおそらく不要なのですが、うまくいかずやり直す場合等には、効き目をあらわしそうです)
一番下までスクロールして、「エクスポート」を選択します。

それとわかるファイル名を付け、わかる場所に保存します。
新しいMySQLデータベースを作る
Lolipopのユーザーページの、メニューの「サーバの管理・設定」>「データベース」を選択します。
「作成」を選択します。
「作成するサーバー」のMySQLのバージョンが目的のものであることを確認し、他と混同しない名前を付けて、パスワードも決め、「作成」します。

エクスポートしたファイル内のデータベース名を新しいものに書き換える
先程エクスポートしたファイルのコピーを取り、編集後だとわかる名前に変更します。
そのファイルをサクラエディタ等で開きます。
数十行目あたりまでにある3カ所(コメントも数えれば4カ所)、「DROP DATABASE IF EXISTS ~」「CREATE DATABASE IF NOT EXISTS ~」「USE ~」のところを、新しいデータベース名に書き換えます。

新しいデータベースにインポートする
Lolipopのユーザーページの、メニューの「サーバの管理・設定」>「データベース」を選択します。
目的のデータベースの「操作する」を選択します。
パスワードを確認し、「phpMyAdminを開く」を選択します。
パスワードを入力し、ログインします。
「インポート」を選択します。
「参照」を選択して、インポートするファイルとして先ほど書き換えたファイルを選択します。

「インポート」を選択します。

新しい方と古い方のデータベースをphpMyAdmin等で見比べて、内容がインポートされているか、確認します。
各WordPressサイトのwp-config.php内の、データベース名、ユーザー名、パスワード、ホスト名を書き換える
まずひとつ、wp-config.phpを、FilezillaかなにかFTPクライアントでダウンロードします。
コピー&ペーストして、バックアップとわかる名前を付けておきます。
ダウンロードしたwp-config.phpの方をサクラエディタ等で開いて、「データベース名」「ユーザー名」「パスワード」「ホスト名」を新しいものに書き換えて保存します。

サーバにFilezillaかなにかでFTP接続して、今扱っているサイトのwp-config.phpのパーミッションを600(所有者による書き換えを許可)にします。
編集したwp-config.phpをアップロードします。
ブラウザでサイトにアクセスしてみて、いくつかページを見てみたり、リロードしてみたりして、挙動を確認します。WordPressのダッシュボードに入って、サイトヘルスステータスも見てみます。
正常に動いていて、サイトヘルスステータスの警告「古いデータベース」が消えていれば、まずは成功とみてよさそうです。
動かない場合、慌てずに、各所のデータベース名、ユーザー名、パスワード、ホスト名が間違っていないか、確認します。
条件が同じなら、おおむねうまくいくものと思われます。
wp-config.phpのパーミッションを400(所有者による書き換え不許可、読み取りのみ)にします。
全てのWordPressサイトのwp-config.phpについて、上記のダウンロードからの手順を繰り返します。
うまくいっていれば、完了です。
古いバージョンの方のデータベースは、数日~数週間くらい様子を見て、サイトが安定して動作していてバックアップはもういらないな、と思えてから削除するのでも、たいていの場合大丈夫でしょう(容量にはご注意ください)。
WordPress6.4からは、SQL5.7もサポート外( https://make.wordpress.org/hosting/handbook/compatibility/ )になっていましたし、もし移行がまだの方がいらっしゃいましたら、お早目のアップデートがよさそうです。